【第280回 令和6年2月8日(木)軍鶏一 四谷店】

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 立春を迎えたら大雪となった。昼間は日ざしがあり暖かかったがまだ雪が残り夕方から寒さが増した。先月は暖かい日も多く例年より早く梅の便りが届き始めた。明日からは平年を上回る暖かさが続くようだ。

 「能登半島地震」罹災後一ヶ月が過ぎた。石川県内では、241人が亡くなり、安否不明者が11人、家屋被害が57,108棟、避難者が13,635人、断水が37,500戸、停電が1,700戸と復興の道のりは厳しい。調査が進むにつれ家屋損壊は毎日増えている。一時避難所、二時避難所に避難している人々の落ち着き先はまだまだ混沌としている。

 今回のお店は安井さんご紹介の四ツ谷にある「軍鶏一」である。店主の思いは「美味しい軍鶏を、手頃な価格で味わって頂きたい」「軍鶏料理の美味しさを、一人でも多くの人に知って頂きたい」である。参加者は17名。二階の個室が用意されていた。四人テーブルが3卓、6人テーブルが1卓である。今回は「軍鶏すき鍋コース(全9品+飲み放題)」を注文した。飲物は生ビール、日本酒(冷酒・燗酒)、焼酎(芋・麦)、ワインもある。事前に林さんから「日本酒一升瓶(剣菱)」を差し入れたいと申し出があった。お店にお願いして冷蔵庫で冷やして頂いた。定刻に15名が席に着いた。古代豚のポンしゃぶサラダがテーブルごとに大皿盛りで運ばれてきた。乾杯の生ビールがピッチャーで用意された。林さんからお持ち頂いたお酒のご紹介を頂き、乾杯の音頭もお願いした。軍鶏のたたきが供された。剣菱を大徳利に分けてもらい、再度皆で感謝を込めて乾杯した。料理が次々と運ばれる。炭火串焼き2種(ねぎま・つくね)、軍鶏肉のマリネ、古代豚の角煮と続く。剣菱が空いたのでお店の日本酒を熱燗で頼む。料理が多くだんだんお腹が膨れてくる。「これから鍋が出てくるの」と腹をさすってみる。19時20分頃コンロと軍鶏すき鍋が出てきた。軍鶏肉・豆腐・春雨・えのき茸・葱・春菊・ごぼうと具だくさんである。溶き卵で食す。鍋を楽しんでいたらご飯と香の物が運ばれてきた。別の溶き卵を鍋に入れ、少し固まったらご飯に盛り付け親子丼となる。お腹がいっぱいなのに不思議と親子丼が旨い。デザートは黒糖ワラビ餅だった。8時30分お開きになり一階のお店入口で集合写真を撮った。写真は隣のお店の工藤店長が撮ってくれた。<廣瀬記>

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【第279回 令和6年1月11日(木)韻松亭】

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 謹賀新年 令6年元旦は快晴で風も弱く穏やかな始まりとなった。干支は「甲辰(きのえたつ)」成功という芽が成長していき、姿を整えてゆく年になるそうだ。

 お屠蘇気分で過ごしていた午後4時10分頃、緊急地震速報がテレビで、携帯でうねりを上げた。能登地方に震度7の地震があり、広範囲ではげしいゆれに見舞われた。東京でもその揺れを感じた。テレビ全局が地震報道を始めた。津波被害も発生し沿岸部では住宅が流され、輪島では火災が起き、200棟が焼失した。

 地震の余震が続く2日午後5時47分千歳発羽田行きのJAL516便が海上保安庁の飛行機とC滑走路上で衝突し両機は炎上した。日航機の乗客乗員379人は奇跡的に全員脱出できた。海保機は機長以外5人が死亡した。多くの便が欠航となり帰省客などが大混乱となった。

 「能登半島地震」の石川県内では、213人が死亡、安否不明者が37人、住宅被害が少なくても1918棟、断水が58,900戸、停電が13,700戸、携帯電話が利用できない地域も多い。救援活動が続いているが、まだ被害の全容が把握できていない。避難所で新型コロナ、インフルエンザが広がり始めた。

 今回のお店は小野さんご紹介の140年前(明治8年)創業の上野「韻松亭」である。上野公園の桜並木中央付近に歴史ある日本家屋がお店である。玄関を入ると下足番が預かり札を渡してくれた。ケヤキの床板、階段を迷路のごとく案内され会場にたどり着いた。床の間付の部屋で二方の大きな窓からは木々のライトアップを眺め旅館に佇むようである。参加者は17名。ゆったりと2列に座卓が配されている。座椅子もあり何人かがその世話になる。

 今回は「宴会おまかせ」飲物込み懐石料理を楽しむ。飲物は瓶ビール、日本酒(冷酒・燗酒)、焼酎(芋・麦)、ワインもある。開宴前に林さんから来週チェコ倶楽部公演「エヴァ・ミクラスリサイタル」の案内があった。定刻に先付(菜の花・海老・玉子・昆布巻・数の子ぬたなど)が運ばれビールがグラスに注がれた。今回初参加の一戸さん(S41)に乾杯をお願いした。まだビールが残っていたが燗酒を注文した。一合以上入る「ちろり」が運ばれてきた。ちろりは盃に少し注ぎづらかった。暖かいお酒が喉を潤す。お酒は「せんつる」本醸造だそうだ。寒い日の燗酒は旨い。鰤の粕汁、お造り(マグロ・真鯛・ゆば)、赤飯のからすみかけ、サワラの幽庵焼き、野菜のみぞれ煮と続いた。盃は進み料理はどれも美味しい。20時近く大きい土鍋で鰤カマご飯が運ばれてきた。お披露目の後、各自にご飯と香の物、味噌汁が供された。デザートは黒蜜かけわらび餅・アイスクリームとなった。

 時計が8時45分を指した頃、部屋で全員写真を撮った。 <廣瀬記>

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【第278回 令和5年12月14日(木)酒蔵レストラン宝】

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 カレンダーが最後の一枚になった。師走である。今日は最高気温が15℃、穏やかに晴れ太陽の光が届き心地よい。まさに小春日和である。

 大リーグ・エンゼルスからフリーエージェントとなった大谷翔平選手がドジャースと10年7億ドル(約1015億円)の史上最高額の契約を結んだ。この金額はスカイツリー2.5基分だそうだ。

 世界中に大打撃を与えた新型コロナウィルスが落ち着きを取り戻してきた。しかしロシアのウクライナ侵攻、イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの軍事衝突、中国の覇権主義(実効支配)、北朝鮮などなど個人では関与できない課題が蔓延している。テレビで天気予報の地図を見るたび、朝鮮半島・中国がすぐそばにあることが分かる。国と国との距離感が縮まっているのになんだかキナ臭い。

 国内では、五輪汚職、政治資金パーティー収入の裏金化疑惑、オレオレ詐欺、ホストクラブの高額料金などなどお金にまつわる問題が多い。読売新聞の編集手帳に明治時代アメリカ人の動物学者が日本の国民性について、「鍵のかけぬ部屋の机の上に、私は小銭を置いたままにするのだが、日本人の子供や召使いは1日数十回出入りしても、触ってはならぬ物には手を触れぬ」こうした倫理観のほか、勤勉である、礼儀正しい、規則を守るとしている。忘れてはならない。

 今回のお店は安井さんご紹介の有楽町東京国際フォーラム地下1階にある「酒蔵レストラン宝」である。近代的で開放感のある席数120の大きなお店である。参加者は14名。店奥に8名テーブルと6名が並んでセットされていた。今日の飲み放題は日本酒地酒9種類が含まれている。テーブルには、お水と空のビールグラスがセットされていた。生ビールを注文するとピッチャーが各テーブルに2杯づつ運ばれてきた。

 乾杯は廣瀬から令和5年は12ヶ月休会なく開催されたことを報告し杯を重ねた。先付けが運ばれビールを飲み干すと日本酒をオーダーする。日本酒9種類は、大山(山形)・浦霞(宮城)・開華(栃木)・久寿玉(岐阜)・春鹿(奈良)・白嶺(京都)・嘉美心(岡山)・司牡丹(高知)・西の関(大分)・蒼天伝(宮城)である。誰が何を飲んだかは不明である。料理は全てが美味しかった。銘々に、厚切りカツオの塩たたきが盛られたお造り3種、鰤の照焼き、鳥肉の酒粕味噌漬け焼き、海老クリームコロッケと続き、食事は鶏と葱の稲庭温うどん、デザートはシャーベットであった。お願いして地下通路のクリスマスツリーの前で集合写真を撮った。時計は20時30分を指していた。 <廣瀬記>

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【第277回 令和5年11月9日(木)台湾薬膳料理 麺覇王】

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 11月に入っても夏日が続き、7日の最高気温は27.5℃になった。昨日から最高気温が21℃となり秋の爽やかな季節になった。

 イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの軍事衝突は一ヶ月が過ぎたが収まる様子がない。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻はガザ北部のガザ市中心部に到着した。空爆と同時に地上部隊の侵攻が続いている。東京で開催されたG7外相会合では戦闘を一時的に止める「人道的休止」の共同声明を発表した。声明のも効果は疑問である。イスラエル軍の攻撃でこれまでに1万人以上が殺害され、そのうち4100人が子供である。

 今回のお店は木内さん、花上さんご紹介の本郷三丁目にある台湾薬膳料理「麺覇王(めんばーわん)」である。私は丸ノ内線本郷三丁目駅から道に迷い、最後は久松さんからの電話による道案内で店についた。参加者は13名。店奥の2テーブルに着席した。店主徐さんから2月に奥さんが亡くなったので十分なサービスが出来ないが美味しい物を作ると断りがあった。壁の棚に奥さんの遺影が飾ってあった。

 今日のお酒は瓶ビールと8年物の金印紹興酒である。まず瓶ビールを注文しグラスを満たした。先月に続き丹羽さんに乾杯の音頭をお願いした。前菜はいかにも薬膳がしみ込んだ煮卵である。ビールのアテにいい。店のホームページにある店主の言葉は「唯一無二の薬膳スタミナで健康第一! これ真実のコト!」とある。8年物金印紹興酒を頼んだ。柔らかい穏やかな味で杯が進む。テーブルごとに大皿で薬膳料理が運ばれてきた。「スタミナ鶏の唐揚げ」「黒酢酢豚」「葉ニンニクの野菜炒め」、どの料理もやや薄味で深みがあり美味しい。「一年中夏餃子エビしんじょう添え」「エビチリ」と続く。飲みながらの歓談が続く。お腹も大分満たされて来た。時計が20時30分を指していた。料理が続く。メニューにはない店主特製の赤い色の「かに玉フカヒレスープ」が運ばれてきた。量もたっぷりでお代わりが出来た。デザートは「薬膳仙草ゼリー」となった。体が軽くなったと早くも薬膳効果が出た人もいる。店主はカメラマンもやっていたようだ。お願いして集合写真を撮った。時計は9時10分を指そうとしていた。 <廣瀬記>

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【第276回 令和5年10月12日(木)旬菜酒庵 おねぎや新宿店】

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 10月に入り急に秋らしくなってきた。今日の最高気温は24.4℃、最低気温は16.6℃である。夕方は長袖に羽織る物が欲しいが湿度も低く秋を感じる快適な日である。

 盛山文部科学相は宗教法人審議会で旧統一教会に対する解散命令を東京地裁に請求するとした。高額献金トラブルは1550人204億円に上る。請求が相当かの審議が始まる。藤井聡太竜王が将棋の王座戦を制し、史上初の八冠を独占した。ロシアのウクライナ侵攻に眉をしかめていたが、10月7日ガサを実効支配するイスラム組織「ハマス」がイスラエルへ大規模な奇襲攻撃を仕掛けた。イスラエルも応酬し双方の死者は2200人を超えている。イスラエルは中東のシリコンバレーと言われ、90社以上の日本企業が進出している。事態がすぐに収束する可能性は低く、政府は日本人国外退避の準備を始めた。

 今回のお店は小野さんご紹介の旬彩酒庵「おねぎや」新宿店である。お店は新宿三丁目の新宿末廣亭の前にあった。参加者は13名、席は4人テーブル3卓と4人の半個室が用意されていた。3卓に10名、隣の個室に3名が着席した。定刻に生ビールを注文した。冷凍庫で冷やされたグラスでひえ冷えであった。今回初参加の昭48卒丹羽秀男さんに乾杯をお願いした。

 前菜が運ばれてきた。三点盛りは総て葱が料理されている。今日のお店は「おねぎや」と再認した。大野先生が道に迷われ、捜索隊が出動した。19時頃の来店となった。生ビールは美味しく頂いたが、空にならないと次のお酒を注文できないシステムであった。空のグラスを渡し日本酒の燗とお猪口3個を頼んだが中々出てこない。料理の配膳は速やかで味も良い。お酒中心で料理を食べるのが遅い我々であるがお酒の切れ目で箸が進む。料理は九条葱が沢山のカリカリ桜エビサラダ、マグロメンチ串揚げ、牛ハラミねぎま串、千寿葱の黒焼き、カモロースと千寿葱鍋、桜姫鶏の葱小うどん、デザートはほうじ茶ティラミスと続いた。

 お店前で集合写真を撮った。時計は21時を指そうとしていた。 <廣瀬記>

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